ポリビニルアルコール(PVA)を原料にした合成繊維。以前は学生服や婦人下着などに使用されていたが、現在は主に産業資材として使用されている。特にアスベスト(石綿)の代替材料として安全で強度も強いビニロン短繊維が使用されている。
ビニロンは日本が世界に先駆けて工業化した、純日本製の合成繊維。戦前の京都大学において桜田一郎教授のグループが本来水に溶けやすいPVAを溶けにくくする(耐水性の向上)ことに成功してビニロンが出来上がった。現在ビニロンを製造している日本企業はクラレとユニチカの2社。
耐水性が低いままの水溶性PVAは無撚糸をつくる材料として使用する。
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