天然繊維は染色を阻害する不純物を含んでいて、さらに紡績、ワインディング、織布工程で油や糊その他が付着する。これらの物質を除去するのが精錬工程。
綿・麻などのセルロース繊維、ウール、シルクなど天然素材でもその種類によって。精錬の方法や使用する薬剤が違う。
セルロース繊維の場合、通常アルカリ(水酸化ナトリウム)と界面活性剤(合成石鹸、石鹸など)を使用する。近年エコの観点から上述のアルカリ精錬のかわりに綿の場合はバイオ精錬をすることもある。綿繊維表面の染色を阻害するペクチン質を食べるペクチナーゼという酵素を使用する。
ウールも水酸化ナトリウムと石鹸を使用するがアルカリに弱いのでPHコントロールを慎重してマイルドな精錬となる。
シルクの精錬は表面のセリシンの除去すること。熱水、石鹸、水酸化ナトリウム、セリシンを分解するタンパク質分解酵素等を使用する。
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