糸を作る紡績工場のなかで、綿花のなかに含まれる夾雑物や短い繊維を除去する工程にカード工程とコ－マ工程がある。紡績糸は全てカード工程は経ていて、コーマ糸と区別する為にカード糸を呼ぶ。コ－マはさらに繊維の均一度を上げる工程。糸を均一にする為に短い繊維をさらに除去する（下図コーマ糸として使用しない繊維）ので歩留まりが悪くなる。当然高価になるが、糸むらが少なくなり、光沢も増し、強度もアップする。combed yarnとの英語表記でも分かる通り、くし(comb)けずった糸ということ。
下図は綿花（コットンボール）の中に含まれている繊維（糸になる前）を長さ順にならべたもので、ステープルダイヤグラムと呼ぶ。天然の植物なので長さや太さに幅があり、その揺らぎが合成繊維にはない、自然な風合いに寄与している。
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