化学繊維の紡糸法、換言するとポリマー(高分子)を繊維にする方法には溶融紡糸法、湿式紡糸法、乾式紡糸法の3つの方法がある。
溶融紡糸は熱可塑性(チョコレートのように熱をかけるとドロドロになる性質)のポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンの繊維を製造する方法。ポリマーを溶剤に溶かす必要がない。装置がシンプルで最も安く作れる方法。
湿式紡糸はポリマーを溶剤に溶かして凝固剤と呼ばれる液体の中で繊維を紡出する。アクリル、レーヨン、ビニロンを製造する方法。
乾式紡糸は気化しやすい溶剤にポリマーを溶かし、空気中で紡出しながら熱を加えて溶剤を気化させ(飛ばして)繊維にする。アセテート、ポリウレタンの製造方法。またアクリルはこの方法でも作られる。
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